このCMはひと言でいうと、
「“環境にやさしい”という立派な説明を、名優がぶった切ることで、かえって商品特長を強烈に刻み込んだ15秒」です。
・出演:大滝秀治(父)、岸部一徳(息子)
何を伝えたかったか(クリエイティブの狙い)
(1)「説明はつまらん」を、コピーで体現
・「説明はつまらない」「説明しすぎる広告は誰の心にも届かない」という教訓を体現したものとしてよく引用される。
・息子が口にしようとした “環境にやさしい・空気を汚さない” といったメリットは、視聴者にはもう聞き慣れた常套句。その真面目な説明をあえて「つまらん!」と切ることで、逆説的に「水性=環境配慮」というポイントだけが頭に残る構造になっている、と分析されている。
(2)「キンチョー流・反説明型広告」
・金鳥のCM全般についての記事でも、この作品は「金鳥のCMの基本姿勢が最もよく表れた例」「立派なことを正面から言わず、オチでひっくり返す」という代表作として挙げられている。
・結果として、商品の特徴(環境への配慮・水性処方)、強烈なキャッチフレーズ(つまらん!お前の話はつまらん!)の両方が、15秒で強く印象付けられている。
(3)大滝秀治+岸部一徳の“本気の芝居”を笑いに転換
・大滝秀治の迫真の「つまらん!」、岸部一徳の戸惑う表情は、シリアスなドラマでも通用するレベルの演技だが、その“本気の芝居”がかえってシュールな笑いを生む、と評論でも評価されている。
受賞歴・評価
・ACC 東京クリエイティビティアワード/ACC CMフェスティバル 第43回(2003年):テレビCM部門 ACCゴールド 受賞
・CM殿堂入り|ACCの「パーマネントコレクション CM作品集(テレビ)」において、2003年殿堂入り作品として登録されている。
・2004年 TCCグランプリ



