施策の概要
Blink to Speakは、TBWA\India(ムンバイ)がAsha Ek Hope FoundationとNeuroGen Brain & Spine Instituteと共に開発した、麻痺などで発話できない人のための“目の言語”。まばたき・視線移動など8つの基本動作の組合せで意思を伝える方式を体系化し、約50の定型コマンド(「痛い/水/はい・いいえ/温度」など)をガイドブックにまとめ、無償配布した。2018年春に公開。狙いと戦略
・高価な支援機器にアクセスできない患者・介護者でも、紙のガイドと練習だけで即日使える“ローコスト言語”を提供すること。広告の枠を超え、医療現場の運用に乗るオープンな規格=コミュニケーション・プロトコルとして設計した。実装(体験設計)
・言語設計:8基本動作×組合せで語彙を拡張。ポスター/冊子/カードに落とし込み、病院・家庭でそのまま使える。電子版もダウンロード可能。
・導入方法:医師・患者・介護者と数か月の検証を行い、練習手順と用例をガイド内で提示。誰でも短時間で共通言語を共有できる。成果・評価
・Cannes Lions 2018でLions Health “Grand Prix for Good”を受賞。さらにPharma部門でGoldを獲得(※同年のPharma本部門GPは該当なし)。なぜ評価されたか(要点)
・“道具”ではなく“言語”の発明:機器に依らず普遍的・スケーラブルに使えるプロトコルを提示。
・即効性と包摂性:紙+反復練習で導入でき、低所得層や途上国でも今日から使える。
・医療現場での実装志向:医師・患者と共同で運用手順まで作り込んだ点が、社会的インパクトと持続性につながった。



