Baco Exu do Blues『Bluesman』(Case Study)|2018

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概要
「Bluesman(BLVESMAN)」は、ブラジルのラッパー Baco Exu do Blues の同名コンセプト・アルバムを発表するために、AKQA São Paulo が制作したシネマティックな短編フィルム。作品は黒人であることの誇りと制度的人種差別への眼差しを正面から扱い、2019年カンヌライオンズのEntertainment Lions for Musicでグランプリを受賞した。初出は2018年11月ブラジル公開。

インサイト/アイデア
・“ブルース=悲哀”という固定観念を反転し、BLUESMAN=黒人としての誇りと価値を再定義。Bacoの「抑圧や過小評価を受けてきたすべての人のための音楽」という宣言を核に、差別と抵抗の象徴を再文脈化して提示した。結果、作品は“制度的人種差別”についての社会的議論を喚起し、ファンが自らを“Bluesman”と名乗るムーブメントにもつながった。

実装(ストーリーテリング/クラフト)
・3曲を束ねた短編映画として構成。若い主人公が“現実と想像が交錯する風景”を駆け抜け、支配と抵抗のシンボルが置き換えられていく——という語りで、緊張感が喜びや希望へ転化する体験をもたらす。音楽ビデオではなく“映画”としての設計で、普遍的な成長・信仰・家族・友情のテーマを通し、観客の先入観に揺さぶりをかけた。

受賞(Cannes Lions 2019)
Entertainment Lions for Music Grand Prix(もう一つのGPはChildish Gambino「This Is America」)。

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