概要
フランスのインディー・レーベル Because Music の10周年を記念し、アルバム・カバーの世界観をインタラクティブに“遊べる”Web体験へ再構築したオンライン・プロジェクト。サイト内には20〜24以上のインタラクティブ・ピースが用意され、各作品が音と動きで反応。WebGL/WebAudio等の“デジタルクラフト”で、「聴く」から「触って遊ぶ」へと音楽体験を拡張した。狙い・背景
・「10年分の音とアートワーク」を記念冊子や年表ではなく、“ユーザーが能動的に体験するアーカイブ”にすること。ラベルのアイコン的カバーアート(例:Justice、Metronomy、Cassius らで知られるレーベルの系譜)を素材に、レーベルの美学=クラフト力を可視化するブランド表現を狙った。どう実装したか(体験設計)
・カバーアートをステージ化:各タイトルがミニ体験(Interactive Piece)に変換され、クリック/キー操作に反応して音とビジュアルが展開。WebGL/アニメーション/“Unusual Navigation”など、フロントエンドの緻密なクラフトで没入感を設計。
・公開面の工夫:実験的Web体験のショーケース Chrome Experiments に掲載され、テック文脈からのトラフィックも獲得。受賞(Cannes Lions 2016)
・新設の Digital Craft Lions にてグランプリ。アイデアだけでなくUI/UX・コード・モーショングラフィックスといった実装の精度が突出していた点が受賞理由として挙げられている。なぜ効いたか(クリエイティブの肝)
・アーカイブ=体験化:10周年企画を読み物ではなく可動する展示に。音楽レーベルの資産(音・カバーアート)をインタラクションに翻訳した。
・クラフトの説得力:WebGL/WebAudioを、遊べる音のデザインとして統合。“デジタルクラフトの完成度”が、そのまま受賞理由に直結。
・発見導線の最適化:Chrome Experimentsやデザイン賞経由でオーガニック流入を増幅し、結果として150万超の訪問/5分滞在を実現。



