BECO『Steal Our Staff』| 2019

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何をしたか(概要)
障がい者雇用を行うソープブランドBECOが、自社の従業員(80%が視覚障がい・障がい・社会的ハンディのある人)の実名・顔写真・スキル(CV)を“そのまま商品パッケージに印刷”。店頭(Sainsbury’s、Waitrose など)や特設サイトで「うちのスタッフを“引き抜いて”ください」と企業に呼びかけ、障がい者の就労機会を市場全体で広げることを狙った“逆転の採用キャンペーン”。OOHや経営者宛のオープンレター/DM、企業本社の近隣OOHなどで“具体的な採用行動”を促した。

背景・課題
・英国では約110万人の障がいのある人が失業状態にあり、ダイバーシティを掲げる企業の4%未満しか「障がい」を優先課題にしていない——この“Disability Employment Gap”に対して、小さな社会的企業でも“採用の実体”を動かせることを示すのが狙い。BECOは創業166年のソーシャルエンタープライズで、「たくさん石鹸が売れるほど、雇用を増やせる」構造を持つ。

なぜ効いたか(示唆)
・“善意の啓発”ではなく“採用の実装”:CVをパッケージ化し、小売体験=採用ファネルの入り口に変換。
・小さなブランドが“行動規範”を提示:ソーシャル企業が大企業を名指しで招待し、市場全体の規範に働きかけた。
・ビジネスKPIと社会成果の両立:売上・流通拡大と実際の採用打診を同時に創出し、“持続可能な雇用創出”のモデルを証明。

受賞(Cannes Lions 2020/2021)
Health & Wellness Lions:Grand Prix。

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