Burger King『Google Home of The Whopper』| 2017

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概要
たった15秒のTV-CMの一言「OK Google, what is the Whopper burger?」で、視聴者宅のGoogle Home/Androidを“遠隔起動”し、Wikipediaの説明を読み上げさせたボイスアシスタント・ハック型キャンペーン。Cannes Lions 2017・Direct部門 グランプリ。

背景/課題
・商品説明に15秒は短い――そこで端末に続きを喋らせるという逆転の発想に。CMは2017年4月12日にオンエア開始、『The Tonight Show』や『Jimmy Kimmel Live!』枠で放映された。

仕組み(何が起きたか)
・CMの合図でGoogle Homeが起動→Google検索のナレッジ回答としてWhopperのWikipedia冒頭文を読み上げる設計。
・放送から数時間でGoogleが対策し、CM音声では反応しないようブロック(実ユーザーの発話には反応)。
・同時期、Wikipediaの該当項目は編集合戦や改ざんが発生(「シアン化物」「最悪のハンバーガー」等の悪ふざけ文が挿入→差し戻し・ロック)。

炎上と学び(議論のポイント)
・プライバシー/侵入性:視聴者の端末を“勝手に”起動させる行為は侵襲的との議論に。
・Wikipedia依存のリスク:オープン編集ゆえブランドコントロール不能になり得ることが露呈。
・プラットフォーム対応:Googleは広告由来の特定音声を無効化。以後、音声端末の誤起動対策(声紋/ホワイトリスト的無効化)が注目された。

成果(アワード/評価)
Cannes Lions 2017 – Direct Grand Prix
・「広告は家の中のデバイスをもメディア化しうる」ことを可視化し、ボイスアシスタント時代の広告設計に議論を喚起。

クリエイティブの肝(なぜ評価されたか)
・メディアの再定義:TVの“15秒”を検索→音声読み上げで“拡張”し、説明量を外部にオフロード。
・文化的ノイズの創出:ニュース/SNSで社会実験のように話題化(賛否含む)し、Earnedメディアを大量獲得。
・テクノロジーの臨界を突く:音声端末×Wikipediaの“設計の隙”を利用し、広告とプラットフォームの境界を問うた。

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