概要
「Address the Future」は、北欧リテーラーCarlingsがVIRTUE Copenhagenと組み、物理的な服を一切作らない“デジタル専用コレクション”を発売したサステナブル施策。ユーザーは欲しい服を選び、自分の写真を送ると、3Dテイラーが画像上で完璧に“試着”させて納品する——SNSで見せるための“着用”を現実の生産なしで実現した。
インサイト/アイデア
・“ファッションの消費は、所有ではなくSNS上の可視化(見せること)に駆動されている”という洞察から、廃棄・環境負荷を伴う“撮影のためだけの購入”に代替手段を提案。19点のジェンダーレス/サイズレスなデジタル服で“アウトフィット・オブ・ザ・デイ”を更新し、速すぎる消費の循環を文化的にずらした。価格は1点€10–€30、収益はWaterAidへ寄付。初回コレクションは1週間で完売した。
仕組み/体験設計
①ECでアイテム選択 → ②写真をアップロード → ③3Dデザイナーが身体に合わせて“デジタル仕立て” → ④仕上がり画像を受け取りSNSに投稿。CGIインフルエンサー「Perl」を起用した周知や、“写真に合わせて服を合わせる”運用(Marvelous Designer等)まで含め、技術とクラフトを前面に出した。
反響・意味
・“物理生産ゼロで自己表現は最大化できる”という選択肢を示し、デジタル・ファッションという新カテゴリーを一般メディアが特集。完売スピードや低価格設定、寄付導線により、環境配慮と遊び心を両立した事例として評価が広がった。
受賞
・Cannes Lions 2019「Digital Craft」グランプリ。



