Childish Gambino『This Is America』| 2018

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概要
「This Is America」は、Childish Gambino(ドナルド・グローバー)による2018年発表のミュージックビデオ。監督はHiro Murai、制作はDoomsday Entertainment。銃暴力や人種差別をモチーフに、ダンスと突発的な暴力描写を交錯させる強度の高い表現で世界的議論を喚起した。

インサイト/アイデア
・ポップカルチャーの享楽性が、現実の暴力や差別の痛みをしばしば覆い隠す──その“矛盾”を、身体表現とカメラの視線設計で可視化。南アフリカ発のGwara Gwaraなど複数の人気ダンスを軽やかに踊る前景と、背後で進行する混沌(銃撃、暴動、追走)を対置し、視聴者の視線が“何に惹きつけられているか”を試す構造になっている。
・ビデオ内の比喩は現実事件とも結節し、たとえば“携帯電話(cell)”と“工具=銃(tool)”のダブルミーニングや、教会合唱団の銃撃などは米国の警察暴力やチャールストン教会銃撃を想起させる。

反響・文化的影響
・公開と同時に爆発的な視聴と考察が広がり、ビデオは数々の年末ベストや主要賞を席巻(翌2019年のグラミー賞では最優秀ミュージックビデオなどを受賞)。“映像作品としてのポップ”と“社会への批評”を高度に両立させた例として、21世紀の重要MVに数えられている。

受賞(Cannes Lions 2019)
Entertainment Lions for Music Grand Prix。同部門は2019年に「This Is America」と「Bluesman」のダブルGPとなった。

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