Comedy Central『The Donald J. Trump Presidential Twitter Library』| 2017

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施策の概要
The Donald J. Trump Presidential Twitter Libraryは、Comedy Central/The Daily Showが制作した“大統領のツイートを収蔵・展示する図書館”という体裁のポップアップ・ミュージアム。2017年6月にニューヨークで初開催(のちにLAほか各都市へ巡回)し、2018年のCannes Lions「Outdoor」部門でGrand Prixを受賞。

狙い
・SNS上の発信(ツイート)という“瞬間風速”の情報を記録・分類・体験化し、メディア批評と時代のアーカイブを公共展示のフォーマットに乗せ直すこと。ニュースブランドではなくコメディ番組が“図書館”を名乗ることで、風刺と社会記録の二重構造を成立させた点が特長。

実装(体験設計)
・会場構成:ツイートの年代・テーマ別アーカイブ、削除ツイートの特集展示、ツイート被害(“Verified Survivors”)の証言、“ゴールデン・トイレ”付き模擬オーバル・オフィスでの投稿体験、ニックネーム・ジェネレーターなど、閲覧+参加が混ざる展示で構成。
・バリアフリー化:会期外でも見られるバーチャル・ツアーを公開し、展示体験を恒常化。
・巡回&拡張:2018年にはロサンゼルス、その後もD.C./マイアミ/SF/シカゴ/オースティン等へ巡回。2018年7月には書籍版も発売。

成果・評価
Cannes受賞:Outdoor Grand Prix(2018)
・話題性:各都市で長蛇の列・各メディアが取材。黄金のトイレや“covfefe”の展示など象徴的モチーフが拡散のフックに。

クリエイティブ上の評価ポイント
・“屋外/体験”の再定義:ツイートというデジタル素材を物理空間の鑑賞体験に変換し、アウトドア(ポップアップ)メディアとして成立させた。
・アーカイブ×風刺の編集力:削除ツイートやテーマ別展示など、ジャーナリズム的編集とコメディの融合が、政治文化の批評として機能。
・スケール可能性:巡回・書籍・オンラインに展開して長寿命化し、単発のイベントに終わらせない拡張設計。

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