何をしたか(概要)
市民団体COPI(Central Office of Public Interest)とAMV BBDOが、住所単位で空気汚染度を可視化するサイト「AddressPollution.org」を立ち上げ。自宅や検討中の物件のエア・クオリティ・レーティング(5段階)を表示し、健康影響と“資産価値への金銭的影響”までレポート化して無料提供した。まずロンドン版(2019)から始め、英国全国版(2021)へ拡張。OOHや高級住宅地へのプロジェクションで話題化し、「ロケーション、ロケーション、肺疾患」などのコピーで“不動産市場”に空気汚染を織り込ませる戦略を取った。
狙い(戦略)
・空気汚染は“見えない=行動されない”。そこで、英国人が強く関心を持つ“家と価格”に結びつけ、住所ごとに“健康+資産価値”の両面リスクを示すことで住民・メディア・業界の行動を促す。大学研究機関(King’s College London/Imperial College)のデータに基づく信頼性で下支えし、不動産取引の情報開示という“制度の入り口”にも踏み込んだ。
なぜ効いたか(示唆)
・“見えない問題”を“資産リスク”に翻訳:健康×価格の二軸提示で、態度変容→制度変化に必要な“痛点”を作った。
・データの信頼性×生活導線:大学由来データと住所入力UIで誰でも即確認でき、物件サイトや手続にも接続できる“実装性”を担保。
・市場の“ルール”に触れた:開示義務の論点を提起し、不動産の情報項目に“空気質”を組み込む流れを作った。
受賞(Cannes Lions 2020/2021)
・Lions Health × UN Foundation “Grand Prix for Good”を受賞。



