概要
ニュージーランドのビールブランド「DB Export」の製造過程で出る“酵母スラリー(副産物)”からエタノールを精製し、ガソリンに10%混合したE10バイオ燃料「Brewtroleum」として実際のスタンドで販売。Auckland でのローンチ後、燃料小売の Gull と提携し、全国のスタンドへ展開した。標語は「Drink DB Export. Save the Entire World.(DB Exportを飲んで、世界を救え)」という逆転の発想。狙い・背景
・ビール市場の伸び悩みの中で、“飲むこと”に利他的な大義を与え、ブランドの存在理由(Purpose)を商品体験に直結させること。広告枠の外で実体あるインフラ化(スタンド開設・流通)まで踏み込んだ点が評価され、Cannes Lions 2016 Outdoor部門グランプリを受賞(ほかにDirect部門でGoldなど)。成果
・販売実績:キャンペーン期間中にDB Export 860万本を販売、売上は約10%増(資料によっては11%増と記載)。
・環境効果:約5万kgのCO₂排出を削減。燃焼時の排出は従来ガソリン比約8%低減。
・受賞:Cannes Lions 2016 Outdoor Grand Prix、Direct部門Gold ほか、グローバルの主要賞で多数受賞。なぜ効いたか(クリエイティブの肝)
・「消費=社会貢献」の等式化:ビールを“自己満足の嗜好品”から“地球に良い行為”へと意味変換。メッセージを屋外広告で大々的に見せながら、実際の給油という行動の証拠を作った。
・パートナー連携で実装力を担保:燃料小売のGullと組み、全国60超スタンドに実配。アイデアを供給網まで作り込むことで“話題で終わらない”状態を実現。
・シンプルなコピー&ビジュアル:ビールのボトルと給油所ビジュアルで「飲めば世界が救える」を瞬時に理解させ、Outdoorらしい一撃の可視性を確保。



