Doconomy『DO Black』| 2018

Rate!

概要
「DO Black(The Carbon Limit Credit Card)」は、スウェーデンのフィンテック Doconomy とRBK Communicationが開発した“お金ではなくCO₂排出量で上限が決まる”クレジットカード。消費ごとの推定CO₂を可視化し、ユーザーが設定/到達した“年間のCO₂予算”に応じて決済を制限できる。

インサイト/アイデア
・“価格”だけでなく“気候コスト”を支払い体験に組み込めば、日々の選択が行動変容につながる――という発想。DoconomyはÅland Index(取引データ×産業分類に基づくCO₂推定)を用い、買い物のたびにフットプリントを算出。一定上限に達したらカード利用を止める“カーボン・リミット”という概念を導入した。

仕組み/実装
・Mastercardとの提携で、Doconomyのモバイルバンキング/計測基盤(Åland Index)と決済を連携。アプリ上で各取引のCO₂を表示し、ユーザーは上限設定・削減目標の管理に加えて、UN認証プロジェクトへのオフセットも行える。カード素材はバイオ由来、印字は大気中炭素を再利用した“Air Ink”を採用(象徴性を強化)。

意味・評価
・“リワードで消費を促すブラックカード”の常識を反転し、上限で抑制することで消費者の行動と企業の責任の両方に光を当てた点が高評価。発表当時はパイロット段階ながら、eコマースの創造性が“取引そのもののルール設計”に及ぶことを示したと評された。
・注:このカードはその後の事業モデル転換に伴い2022年に終了している旨が報じられている(取り組み自体の先進性に関する評価は維持)

受賞(Cannes Lions 2019)
Creative eCommerce Grand Prix(RBK Communication / Doconomy)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です