何をしたか(概要)
スウェーデンのインパクト・テック企業Doconomyが、ブランドやメーカーが自社製品のプロダクト・カーボンフットプリント(PCF)を“数分で算出→ラベル表示までできる無料ツール「The 2030 Calculator」を公開。製造~店頭到着まで(cradle-to-gate)の排出量をkg CO₂eで出力し、共通スコア/栄養成分表のような気候ラベルでの開示を後押しした。
狙い(戦略)
・従来のLCAは高コスト・長時間で、大手以外は実施が難しかった。そこで“無料・迅速・標準化”を武器に透明性を民主化し、価格や品質だけでなく“気候負荷”で比較できる購買体験をつくることで、企業の改善と生活者の選択の両方を前進させることを狙った。
なぜ効いたか(示唆)
・“広告ではなく規格”をつくった:共通スコアとラベルという市場の共通言語を用意し、比較可能性=行動変容に直結させた。
・参入障壁を崩したUX:無料・即時算出で中小ブランドも参加でき、供給側の改善圧力と需要側の選択を同時に生んだ。
・拡張前提の設計:カテゴリ横断で使えるデータ・UIにより、スケール性と継続運用が担保された。
成果・評価
・Cannes Lions 2020/2021:Sustainable Development Goals Lions グランプリを受賞(「スケール可能で、啓発ではなく“解決策”」と審査評)。



