概要
「Anne de Gaulle」は、フランスの主要ハブ空港 Paris–Charles de Gaulle(CDG)の名前を、1週間だけ「Paris–Anne de Gaulle」に正式変更し、知的・発達障がいのある人の“不可視化”を社会問題として可視化した取り組み。実施主体は Fondation Anne de Gaulle、企画は Havas Paris。この大胆な社会実装は Cannes Lions 2023「Grand Prix for Good」を受賞しました。
背景・狙い
・アンヌ・ド・ゴール”の名前を公共インフラに刻む:将軍シャルル・ド・ゴールと妻イヴォンヌは、ダウン症を持って生まれた娘 Anne の名を冠し、1945年に財団を設立。その理念(インクルーシブ社会の実現)を国民的シンボルである空港に重ねることで、障がい者の移動・生活にある見えにくい障壁を世に問いました。
・タイミング:国際障害者デーに合わせて。2022年12月3日〜10日の1週間、CDGをParis–Anne de Gaulleに改称。欧州最大級の国際空港の名称変更という“公共の出来事”にし、議題の格を高めています。
施策(何をしたか)
・空港の“全面的リブランディング”:ターミナル外壁サイン、館内サイネージ/FIDS、荷物タグやカート、保安列の表示、搭乗券、構内TV、空港周辺の道路標識まで徹底的に「Anne de Gaulle」へ統一。到着時の機内アナウンスも新名称に合わせて運用されました。
・当事者との共創・現場学習:実施週には財団の入所者が空港現場を訪問し、スタッフと受け入れのベストプラクティスを共有。単なる話題化ではなく、現場運用の改善まで踏み込みました。



