概要
Humane Society International(HSI)が、化粧品の動物実験禁止を各国で推進するために制作したストップモーション短編。ウサギの“テスター”ラルフの日常をモキュメンタリー調で描き、法改正への署名・請願に直結させた。2022年のカンヌでGrand Prix for Goodを受賞。
背景(課題)
・化粧品の動物実験は世界の多くの地域で依然合法。HSIは#SaveRalphをハブに、北米・中南米・欧州・アジアなど16カ国を重点ターゲットとして法規制の更新を狙った。
施策(何をどうしたか)
・物語×現実の接続:ラルフが自身の“仕事”を語る間に、難聴・失明・皮膚炎などの“現実”が淡々と映し出される。4分弱のモキュメンタリーという可視化のフォーマットで、署名→請願→法改正のアクションに誘導した。
なぜ効いたか(クリエイティブ視点)
・“共感のデザイン”:ショッキングな表現に頼らず、ユーモアと素朴さで“見続けられる痛み”を設計。視聴完了→行動の歩留まりを高めた。
・プロダクションの説得力:一貫した世界観のストップモーション(Arch Model Studio)と著名キャストで、公共の議題を大衆のコンテンツに引き寄せた。
・アクティビズムの運用設計:多言語・各国版の展開と請願導線を最初から組み込み、ロビー活動の“弾”として機能させた。結果として署名の規模→立法の加速に繋がった。



