International Committee of the Red Cross『Hope』| 2018

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施策の概要
「HOPE」は、国際赤十字(ICRC)がSra. Rushmore(マドリード)とBlur Producciones/Blur Films(マドリード)と制作した短編フィルム。戦地で娘を負傷した父親が病院へ急ぐが、到着するとその病院自体が爆撃で破壊されていた――という一幕で、医療施設・医療従事者への攻撃が奪うもの=“希望”を一撃で可視化した。2018年のCannes Lions Film Craft部門でグランプリを受賞。

背景・狙い
・ICRCが継続する「Health Care in Danger/#NotATarget」文脈の一環として、紛争地で日常的に起きる病院・医療者への攻撃の実態を、報道文や統計ではなく“1シーンの物語”で伝えることが狙い。キャッチは「病院がなければ、希望はない(No hospitals, no hope)」。

成果・評価
Cannes Lions 2018 Film Craft Grand Prix(ベスト・ディレクション領域の頂点として選出)。審査は、圧倒的な演技・撮影・編集でメッセージを届けた映画的完成度を高く評価。
・スペイン業界メディアは、ICRC×Sra. Rushmore×Blurの仕事として国内史上7つ目のGrand Prix獲得を報道。

なぜ効いたか(評価ポイント)
・“統計→体験”への変換:抽象的課題を一人の父娘の体験に落とし込み、病院攻撃=希望の破壊を直感で理解させた。
・クラフトの説得力:手持ち・車内視点・実地撮影(ベイルート)がもたらす現場感が、情報以上の説得力を生んだ。
・シンプルな強度:説明を削ぎ、到着=絶望の発見というワンビートに集約した脚本で記憶に残す。

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