Mars『The Lion’s Share』| 2018

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概要
「The Lion’s Share」は、動物を広告に登場させる企業に対し、その媒体費の0.5%を野生動物保護と動物福祉に拠出してもらう“常設ファンド”構想。UNDP(国連開発計画)がホストし、FINCHとMarsが中心となって2018年のカンヌで発表。2019年のカンヌライオンズではSDG(Sustainable Development Goals)部門でグランプリを受賞した。

インサイト/アイデア
・広告の約2割に動物が登場する一方、現実の生態系は危機にある――この“乖離”を反転させ、動物が登場するたびに広告費の一部を自然保護へ還元する仕組みを、業界横断のルールとして提案。クリエイティブの“表現”ではなく“資金フロー”を直接変えることで、スケールする社会的インパクトを狙った。

仕組み/実装
・参加ブランドは、動物(実写・アニメ・CGを含む)が出る広告のメディア支出ごとに0.5%を拠出。集まった資金はUNDPが運営するファンドで審査・配分され、絶滅危惧種保全や生息地保護、動物福祉プロジェクトに充当される。ローンチ時からセオ・“サー”・デヴィッド・アッテンボローやニコライ・コスター=ワルドーらが大使として後押しした。

反響・意味
・2019年の受賞に合わせ、カンヌはSDG部門エントリー収益の一部(€279,000)を同ファンドに寄付。広告業界の“構造”をてこに、継続的な資金調達を生む仕組みとして評価が広がった。

受賞
・Cannes Lions 2019:Sustainable Development Goals Lions Grand Prix。

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