概要
インドの蚊取り線香ブランド Maxx Flash が、捨てるだけでボウフラ(蚊の幼虫)を殺すパッケージを開発。箱そのものを100%生分解素材とし、内外面にBacillus thuringiensis(BTi, serotype H14)を5%配合したインク/コーティングを施すことで、ゴミ集積所や溜め水に廃棄された後も最大60日にわたり幼虫を駆除する。家庭内の線香で“成虫を撃退”、廃棄された箱で“屋外の発生源を断つ”という二重の防除ループを設計した。2022年のCannes LionsでHealth & Wellness部門グランプリ(ほかInnovation部門シルバー等)を受賞。
背景(課題)
・デング熱やマラリアが乾季でも増加する“ホットスポット化”が報告され、家庭外のゴミ集積所や排水溝の溜め水が主要な繁殖源になっていた。従来の対策は屋内中心で、発生源対策が抜けていた。そこで、行動変容を求めない=「いつも通り捨てる」だけで機能するパッケージ自体を解決策にした。
なぜ効いたか(クリエイティブ視点)
・“ゴミの第二機能化”:パッケージに二次機能(幼虫駆除)を与え、捨てる行為を公共衛生アクションへ反転。追加行動ゼロで参加障壁を消した。
・発生源ドリブン:屋外の繁殖源に直接効く仕組みで、コミュニケーションを実装=介入に変えた。
・サイエンス×デザインの適合:BTiという実証済みの微生物殺幼剤を、印刷・コーティングでパッケージに組み込む設計。持続60日/生分解など、実用条件を満たした。



