Mercado Livre『Feed Parade』| 2020

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何をしたか(概要)
サンパウロのプライド・パレード(世界最大級)がパンデミックで中止になった2020年、スポンサーのMercado Livreがパレードの実際のルート(サンパウロ中心のアベニーダ・パウリスタ約2.5km)をInstagramのフィードに“変換”。約300枚の俯瞰写真で道路をコマ割りし、参加者は自分が集う地点にタグ付けして“行進”に参加できるようにした。のちにグロリア・グルーヴ(Gloria Groove)が、タグ付けした人のInstagramハンドルを全員クレジットに入れた公式ミュージックビデオを公開し、オンライン上に“本物の行進”を完成させた。公開は2020年6月。

狙い(戦略)
・「物理的に集まれない=誇りが表現できない」という状況を、“場所のデジタル移設”で解決。実在の大通り=Instagramのグリッドという対応関係をつくり、“そこに居る”という当事者性をタグ付けで再現、のちの音楽ビデオで永続化=記録として残す設計にした。

なぜ効いたか(示唆)
・“場所=フィード”の強いメタファー:現実の大通りをそのままグリッドに写像したことで、オンライン参加の実感を担保。
・参加の“永続化”:タグ付け→MVでハンドルを永続クレジットという二段設計で、一過性のSNS体験を記録へ。
・スポンサーの価値を“実装”で示した:単なる協賛表明でなく、中止でもパレードを“起こす”行為に踏み込み、文化的責任の遂行=ブランド好意へ直結。

受賞(Cannes Lions 2020/2021)
Entertainment Lions for Music:Grand Prix

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