施策の概要
「Xbox Design Lab Originals: The Fanchise Model」は、McCann LondonがXboxのカスタムコントローラーサービスXbox Design Labを“ファンが自分のデザインを販売できる仕組み”に拡張した取り組み。ファンは配色・刻印などでコントローラーを設計し、自分の作品ページを持ち、売れた分の収益分配を受け取る。Xbox側は選ばれた“ファン製プロダクト”を店頭・OOH・オンライン・TV・紙媒体で本物の製品のように広告展開し、ファンを“フランチャイジー(Fanchisee)”化=消費者を起点にしたコマースのエコシステムを作った。
背景と狙い
・課題は「価格帯が高めのカスタム商材のハードルをどう越えるか」。解として“買い手を売り手に”転換し、ファンの創造性・発信力を販売に直結させた。新設のCannes Lions「Creative eCommerce」でグランプリを受賞。審査長ニック・ローは、ブランドとファン双方が価値を得る往還性(ブランドが露出と分配、ファンが露出と収益)を高く評価している。
成果
・販売:コントローラー売上+350%。サイト訪問者の41%が“自分のデザインを主張(claim)”。平均収益$95.24、最高$1,131をファンが獲得。
・評価:2018年Cannes Lions Creative eCommerce Grand Prix(新設部門の初代GP)。各メディアも“ゲーマーを起業家に”の枠組みとして報道。翌年にはCreative EffectivenessでGoldも獲得している。
なぜ評価されたか(クリエイティブの要点)
・コマースがアイデアの中心:広告→購買の分断を超え、創作→拡散→販売が一つの体験に。新設部門の思想を体現した。
・“ファンを資本化”する設計:ブランドが媒体/制作支援でファン作品を増幅し、収益分配でインセンティブを設計。モチベーションの循環を作った。
・スケールと再現性:UGC(デザイン)×SNS販売×公式増幅の再現可能な枠組みとして、他カテゴリにも転用し得る知見を示した。



