Philips『Breathless Choir』| 2015

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概要
慢性の呼吸器疾患(COPD、嚢胞性線維症、喘息など)を抱える18人を集め、わずか5日間の集中トレーニングで合唱団を結成。名門アポロ・シアター(NY・ハーレム)で「Every Breath You Take(The Police)」を披露するまでのドキュメンタリー動画と、4本の短編オンラインフィルムで構成されたヘルス・コミュニケーション施策。合唱指導は英TVで著名なGareth Maloneが担当。ローンチは世界COPDデー(2015/11/18)に合わせて行われました。

狙い(ブランド/課題)
・家電メーカーの枠を越え“ヘルステック企業”としてのフィリップスの姿を、機能訴求ではなく人間の物語で伝えること。医療専門職ではない一般生活者に向け、呼吸器ケア製品の意味(生活の質の回復)を感情的に可視化した点が評価されました。

どう実装したか(プロダクト×体験)
・出演者にはPhilips Respironics SimplyGo Mini(携帯型酸素濃縮器)などを提供。呼吸法の指導と機器のサポートを組み合わせ、歌うことすら難しかった人たちが歌えるようになる“変化”を、長編+短編のオンライン映像シリーズで段階的に見せました。

成果・評価
Cannes Lions Health 2016(Pharma)グランプリを受賞(カテゴリ:Devices & Diagnostics/一般生活者向けコミュニケーション)。同年のライオンズ・ヘルスで最上位評価のひとつ。

なぜ効いたか(クリエイティブの肝)
・「機能」ではなく「できるようになった人生」を見せた:医療機器の存在は最小限の露出に留め、歌えるまでの“人間の回復劇”にフォーカス。医療広告の常套から離れた語り口が共感を喚起。
・象徴的な楽曲・舞台設定:呼吸をテーマにした名曲の新解釈と、アポロ・シアターという舞台がカタルシスを最大化。
・リアルなプロセス設計:5日間の訓練→本番という“達成の証拠”をドキュメンタリー形式で提示。短編動画で補助線を引き、理解と拡散を両立。

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