概要
ロシアの侵攻で破壊の危機にあるウクライナの文化財・建築物を、市民がスマホで3Dスキャンして即時にクラウドへ保存する共同アーカイブ化プロジェクト。Polycam のフォトグラメトリ技術を UNESCO(デンマーク委員会) と Blue Shield Denmark が公認で活用し、Virtue Worldwide(VICE) が企画・実装を担った。Cannes Lions 2022ではDigital Craft部門グランプリを受賞。
背景
・戦時下では、博物館・記念碑・歴史的建造物が標的となりやすく、文化アイデンティティの消去につながる。そこで「破壊されても復元の手がかりが残るよう、爆撃の届かないクラウドに“設計図”として退避する」という解決策が提示された。
なぜ効いたか(クリエイティブ視点)
・テックの“公民化”:映画制作級の3D計測をスマホ1台に落とし、誰もが守れる仕組みに変換。市民を“守り手”へと役割転換させた。
・“保存=参加体験”の再設計:スキャン→タグ→公開というゲーム的UXで継続参加を促し、分散型アーカイブを素早く構築。
・復元と証拠の二重効用:高精細3Dは修復の設計図であると同時に、破壊の証跡にもなる——公共性の高さが評価に直結。



