Reclame Aqui『Corruption Detector』| 2018

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施策の概要
Corruption Detectorは、ブラジル最大級の消費者保護プラットフォームReclameAQUIとGrey São Pauloが、2018年の総選挙前に公開した顔認識モバイルアプリ。スマホのカメラをポスター・TV・新聞・街頭・本人に向けるだけで政治家を識別し、汚職・行政訴訟の記録を即時に表示して“投票の前に事実を知る”体験を提供した。Cannes Lions 2018ではMobile部門のGrand Prixを受賞。

ねらい(戦略)
・汚職が長年の社会課題である一方、有権者は候補者の過去を一元的に把握しづらいというギャップがあった。そこで、顔認識を入り口に公的記録の巨大データベースへ直結させ、「見る→知る→避ける(投票で不正にNO)」をワンタップで実現。選挙当日にはプッシュ通知で注意喚起するなど、投票行動に直結する設計にした。

実装(どう機能したか)
・テクノロジー:Microsoftの顔認識(最大98%精度)を採用。紙面・スクリーン・実在の人物いずれにも対応し、即時に判定を返す。
・データ整備:ブラジル各地の数百の裁判所に散在する公的記録を収集・編成し、汚職・行政不正に関わる案件のみをわかりやすい一覧に整理。
・UI/体験:該当政治家を紫色でハイライトし(“紫=要注意”の視覚符号)、詳細記録へ誘導。
・ローンチ施策:人気コメディアンのMaurício Meirellesが議会前で政治家と自撮りし、その場でアプリ判定を見せるデモ動画で拡散。

成果・インパクト
・話題化・利用:公開1週間でブラジルで最もダウンロードされたアプリとなり、選挙前の公共的議論を喚起。
・評価:Cannes Lions 2018 Mobile Grand Prix。モバイルの文脈で「カメラ=真実の入口」に再定義し、有権者に実用価値を返した点が高く評価された。

なぜ評価されたか(クリエイティブの要点)
・“見る”をトリガーにした行動設計:顔=識別キー、1秒で事実へリンクという摩擦の低さ。
・データの社会実装:散逸した公的情報を編集し、有権者が自力で判断できる形に還元。
・選挙ジャーニーへの埋め込み:当日リマインド等、投票行動に直結するタイミング設計。

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