Santander Bank『Beyond Money』| 2017

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概要
“お金と体験、どちらが本当に価値があるのか?”を問う、17〜18分のSF短編映画(原題:「Cuánto. Más allá del dinero / Beyond Money」)。「記憶(体験)を売買できる近未来」を舞台に、若年層にお金=体験のバランスを再考させるブランデッドエンタメ。Cannes Lions 2017「Entertainment」グランプリ受賞。

背景/狙い
・2008年以降の不信感が残るなか、ミレニアル向け口座「1|2|3 Smart」の打ち出しに合わせ、広告ではなく“映画そのもの”で接点を設計。銀行が初めて“広告の代わりに映画を公開”するアプローチで、ブランドより観客の時間投資を優先する戦略を採用した。

アイデア/物語
・主人公ルシア(Adriana Ugarte)が、富と引き換えに大切な記憶を売る決断をし、やがて“何を失ったのか”に気づいていく――記憶の売買という高概念を、個のドラマで血肉化。お金と体験の価値をめぐる哲学的テーマを、エンタメの文法で語った。

受賞/評価
Cannes Lions 2017 – Entertainment Grand Prix(MRM//McCann Madridにとって初のGP)。“広告ではなく、純粋に鑑賞に値する作品として成立”が高く評価。

なぜ評価されたか(審査視点の要点)
・“ブランド投資×観客の時間投資”のバランス:観客が自発的に17分を費やす価値を設計(審査委員長P.J.ペレイラが強調)。
・テーマとプロダクトの整合:お金 vs 体験という物語の“核”が、若年層向け口座の提供価値と直結。
・アンブランデッドの徹底:ロゴ非表示でもブランドの視点が“物語の道徳(モラル)”として内在。

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