何をしたか(概要)
台湾の不動産ブランド Sinyi Realty が、結婚や愛への不信をテーマにした約7分のブランドフィルム「In Love We Trust」を公開。戸籍課に勤める若い女性が、毎日「結婚件数<離婚件数」を目にして愛を信じられなくなるが、亡き妻への変わらぬ愛を語る老紳士と出会い、ふたたび“信じる”勇気を取り戻す——という物語で、「家=信頼から生まれる」というブランドの核を伝えた。公開は2020年10月30日。
背景・狙い(戦略)
・当時の台湾では離婚率の高さや少子化が社会課題化し、若者の間に結婚へのシニシズムが広がっていた。Sinyi は「結婚=家を築く第一歩」という文化文脈に立ち返り、“愛と信頼を取り戻す”物語で住宅購入の前提となる心情障壁を下げることを狙った。
何が効いたか(示唆)
・“商品=家、家=信頼”の再定義:価格や機能ではなく、家を買う理由の根(愛と信頼)に触れ、不動産×人生の物語を結び直した。
・社会データを“個人の物語”に翻訳:離婚率という硬い課題を、戸籍課×老紳士のミニマルなドラマに落とし込み、共感→会話化を生んだ。
・ブランドの“立場”と一致:Sinyi の「家=信頼」という長期ビジョンに直結し、商材文脈(住まい)と物語の整合が評価につながった。
受賞(Cannes Lions 2020/2021)
・Entertainment Lions:Grand Prix。台湾のエージェンシーとして初のカンヌGPに。



