Starbucks『I Am』| 2020

Rate!

何をしたか(概要)
サンパウロのスターバックス店舗を一日だけ“戸籍登録所(レジストリ/公証役場)”に変え、トランスジェンダー当事者が法的な改名(社会的名)を“無料で”その場で完了できるようにした。店内で手続き・審査を行い、公式書類を新しい名前で発行。ブランドの「カップに“選んだ名前”を書く」という日常的な受容を制度レベルの支援へ拡張した。

狙い(戦略)
・ブラジルでは改名手続きが高コスト・官庁環境は当事者に心理的障壁という現実がある。そこで「いつでも歓迎される場所=スターバックス」を公的手続きの場に転地し、偏見や手続き摩擦を除去。“カップに書かれる名前”を“身分証の名前”へつなぐことで、象徴(表現)→権利(制度)へ橋渡しした。

なぜ効いたか(示唆)
・“広告”ではなく“手続き”を変えた:メッセージ訴求ではなく場と制度のUXを更新し、当日の改名という具体的成果を生んだ。
・ブランド体験を権利に接続:カップの名前尊重という日常習慣を公的名の尊重まで拡張し、ブランド理念=社会実装を一体化。
・一過性で終わらせない拡張:恒常プログラム化(法務・心理支援)で構造的問題に継続的に介入。

受賞(Cannes Lions 2020/2021)
Glass: The Lion for Change グランプリを受賞(“文化をシフトさせる実装”として評価)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です