The Female Company『The Tampon Book』| 2019

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概要
「The Tampon Book」は、ドイツのフェムテック企業 The Female Company と Scholz & Friends Berlin が仕掛けた“税制ハック”のPRキャンペーン。ドイツでは当時、タンポンなどの生理用品に19%の付加価値税が課される一方、本やトリュフ・キャビア等は7%という不均衡が存在。そこで“本の税率(7%)”を適用できる書籍の体裁でタンポンを販売し、制度の不条理を可視化した。2019年のカンヌライオンズではPR部門グランプリを受賞した。

インサイト/アイデア
・「生理はぜいたくではない(No luxury)」にもかかわらず“ぜいたく税率”がかかる矛盾を、法を用いて法を問い直すという逆転発想で提示。実際にタンポンを“本の中身”として同梱して販売し、課税ルールの矛盾を世論化した(書籍は7%、生理用品は19%という前提)。書籍には生理やタブーを扱うエッセイ/イラストも収録し、単なる梱包ではなく“読み物としての主張”を併走させた。

仕組み/実装
・書籍の体裁+タンポン15本を同梱してEC等で販売(7%の書籍税率で決済)。同時にオンライン署名やロビー活動とも連動した。
・書籍は約45ページで、タブーやフェミニズムに関する図版・テキストを掲載。政治家への献本も行い、議題提起を加速した。

反響・効果
・発売直後から初版は1日、増刷は1週間で完売。当時で約1万部に到達したと報じられ、メディア露出と議論が拡大した。その後、ドイツでは2019年11月に減税が決定(2020年から7%へ)と伝えられている。

受賞(Cannes Lions 2019)
PR Lions Grand Prix。

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