概要
「The First Digital Nation」は、海面上昇で実存が脅かされるツバルが、国家の領域・文化・主権を“デジタル上に保存・継承”するために始めた国家プロジェクト。The Monkeys, part of Accenture Song(Sydney)が政府と“共創”し、島のデジタルツイン(Teafualiku から着手)、オンライン上の国土・記録・文化資産のアーカイブ、そして法的主権を将来も維持するための国際的アドボカシーを束ねました。施策はCOP27(2022年11月)での発表を起点に、Cannes Lions 2023 の Titanium Grand Prixを受賞しています。
背景・狙い
・国家消滅=“領土・国民・主権”の危機:ツバルは今世紀中の広範な水没リスクに直面。国家としての継続性と海洋境界(EEZ 等)の維持を国際社会に認めさせる必要があります。太平洋諸国は海面上昇があっても既存の海洋境界を固定する共同宣言を採択しており、本プロジェクトはその流れを後押しします。
何をしたか(実装の中身)
・デジタルツインの構築:COP27 のスピーチで、当時のコフェ法相が“実はデジタル化された小島の上から語っている”と明かし、国土の3D化(GIS・フォトグラメトリ等)を国家計画として提示。以降、島・文化・公文書のデジタル保存を段階的に拡充しています。
・公開プラットフォーム:公式サイト(tuvalu.tv)で、国の現状・計画・アーカイブの入り口を公開。「物理が失われても、国として存在し続ける」という国是を世界へ向けて発信。
・国際アドボカシーと法政策:COP27発表を皮切りに、国境・主権・海洋権益の“デジタル時代の承認”を各国・国際法コミュニティに訴求。PIF宣言(海域の固定)等の法的フレームに寄り添いながら、“領土なき国家”の承認という難題に現実解を模索しています。



