Tourism Australia『Dundee: The Son of a Legend Returns Home』| 2018

8/10

施策の概要
“Dundee: The Son of a Legend Returns Home”は、Tourism AustraliaがDroga5 New Yorkと仕掛けた“偽の映画予告編”型キャンペーン。Crocodile Dundeeの新作風ティーザーをSuper Bowl LII(2018年2月4日)前から連投し、試合本編のTVスポットで「実は豪州観光の広告」だと明かす構成。Chris HemsworthとDanny McBrideを中心に、Margot Robbie/Hugh Jackman/Russell Croweほか豪華キャストが出演し、監督はSteve Rogers。Cannes Lions 2018ではTitanium Lionを含む多数受賞(計10個報道)を獲得した。

狙い・戦略
・米国では“いつか行きたい”は高いが、実予約への転換が弱いという構造課題に対し、映画公開の作法(ティーザー→キャスト紹介→本予告)をそっくり拝借。16日前からティーザーを投入してSNSとニュースを攪拌し、Super Bowlの瞬間に真相を明かして旅行意向と予約導線を一気に作った。

体験設計(どう仕掛けたか)
・フェイク予告編の世界観づくり:複数のティーザー/キャスト動画を公開し、実在の映画さながらに世論の推測記事・バズを誘発。試合中の60/90秒で“豪州の見どころ巡り”に一転させて種明かし。
・スター総出演の“国策コラボ”:Hemsworth(同国観光アンバサダー)を核に、多数のAリスト俳優が次々登場。航空会社やワイン振興など産業連携も組み込み、旅行検討の“理由”を画面内で可視化。
・監督・クラフト:Steve RogersがBuddyムービーの文法で撮影・編集し、“映画と思わせる”質感を徹底。
・コンバージョン設計:Super Bowl後は「Visit the Set」シリーズで“映画のロケ地を巡る”体裁の旅行喚起を継続し、特設マーケットプレイスで航空・ツアー商品へ接続。

受賞
Cannes Lions 2018:Titanium Lionほか、複数部門でGold/Silver受賞(合計10個獲得と報道)。

なぜ評価されたか(クリエイティブの要点)
・“映画公開のプロトコル”の転用:ティーザー連投→世論形成→Super Bowlで真相、というエンタメ型ローンチで観光広告の文法を更新。
・国全体を“IP化”:Dundeeという既存文化記号を豪州観光のIPとして再編集し、スター出演×ロケーション露出で旅行の具体イメージに接続。
・効果まで握る統合運用:Super Bowl露出→特設マーケットプレイス→提携各社の商品化まで一連で設計し、話題→予約に橋渡し。

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