何をしたか(概要)
視覚障がいや上肢の可動に制約がある人のために、ユニリーバが“世界初のインクルーシブな制汗剤”パッケージを開発。片手で使えるフック形状、磁石の“カチッ”と閉まるキャップ、握りやすいグリップ配置、広い面積を塗れる大径ロールオン、点字の使用説明といった仕様を備え、当事者と作業療法士・エンジニアらとの共同設計でプロトタイプを公開・実証した。
背景・ねらい
・従来のパッケージは片手操作・視認性・把持に課題があり、毎日のセルフケア自立を妨げていた。そこで「障がいのある人と作る」プロセスを採用し、“誰でも動ける自信(confidence to move)”というブランドの約束をプロダクトそのもので実装。高コストな特注品ではなく量産ブランドの標準仕様としてアクセシビリティを産業に波及させることを目指した。
なぜ効いたか(示唆)
・広告ではなく形を変えた:メッセージではなく物理仕様=日常の摩擦点を解消。使えること自体がインクルージョンの証拠になった。
・当事者起点の共創:ユーザー+専門家の設計で、本当に役立つディテール(磁石・フック・点字・ロールオン径)が生まれた。
・“特別対応”から“量産規格”へ:大手量販ブランドが実装したことで、アクセシブル設計の市場浸透圧が上がった。
成果・評価
・Cannes Lions 2020/2021「Innovation Grand Prix」を受賞(同部門で唯一のGP)



